矛盾探偵ハニー

ずううぅぅ……がああぁぁ…… 「やったあ！　頂上に着いた！」 大きなねごとを言いながら気持ちよさそうに眠っているバクのユメオ。 でも、お母さんやお父さん、妹にとってはうるさくて仕方がありません。 「おい、ユメオ！起きなさい！」 「うるさいから起きて！」 布団を揺さぶられ、いつも無理やり起こされます。 妹はといえば、ユメオをいつも笑っていました。

「今朝もユメオのねごとでよく眠れなかった」 お父さんがつかれた顔でいいました。 「お肌が荒れちゃうわ」 お母さんは大きなあくびをしながら言いました。 「布団の山でも登ってたの？」 妹はケラケラとユメオをばかにします。 ユメオは悲しくなりました。 しかし、悪いのは自分なので何も言えませんでした。

おひるねの時間です。 ユメオは切り株の上にねそべり、夢の中へ入っていきました。 今日のユメオの夢はどんな物語なのでしょう。 それはユメオしか知りません。